長老政治家の国：米国では、ペロシ氏(80)、マコネル氏(78)をはじめとした長老たちが長年にわたり議員を務め、長老政治が大きな勝利を収めている。

ラエル氏のコメント：

そうです、長老支配と呼ばれるものです…。

 

選挙日の結果がほとんど出揃いましたが、ナンシー・ペロシ氏のように、何十年もその立場で過ごしてきた数多くの高齢政治家のおかげで、下院と上院は以前の構成とかなり似た状況になっています。

過去にはトランプ大統領などが期間制限の実施に支持を表明していますが、このアイデアは、立法の可能性というよりも、仮説的な議論のためのトピックに留まっています。 期間制限の議論はおもに、議会の回転率を高く保つことでロビー活動に対抗することができ、また在職時間を制限することで政治家をより有権者の代表として維持することができるというものです。

このようなコンセプトは、若くて新鮮な対抗相手から何度も挑戦されているにもかかわらず、勝利して逃げ続ける高齢政治家の数を考えると、まだまだ先の話になりそうです。

連邦議会

ナンシー・ペロシ下院議員（カリフォルニア州・民主党）は簡単に自身の選挙区で勝利し、投票のほぼ80％を獲得しました。 80歳のペロシ下院議長は1987年から議員を務めています。

グレース・ナポリターノ下院議員(カリフォルニア州・民主党)は、自席を保持するでしょう。世論調査で50%の支持が報告されている共和党のジョシュア・スコット氏に対し、66%対34%と打ち負かしています. 彼女は1999年から下院議員を務めており、もう90歳近くになるまでオフィスを離れることはないでしょう。

ビル・パスクル下院議員（ニュージャージー州・民主党）（83歳）もまた、共和党のビリー・プレムペ氏の30％に対して67％以上の票を獲得し、議席を維持することになります。 パスクリール氏も90歳近くになるまでオフィスを離れることはないでしょう。 1997年からニュージャージー州の代表を務めています。

84歳のアルシー・ヘイスティングス氏（フロリダ州・民主党）は80％近い得票率で勝利しました。 1992年から議員を務めてきたヘイスティングス氏は、90歳まで退任しないでしょう。

エディ・バーニス・ジョンソン下院議員（テキサス州・民主党）（84歳）は、1993年から代表を務めている自身の選挙区を地滑り的な勝利で制したため、議会で90歳の誕生日を祝うことができます。

共和党側では、ドン・ヤング上院議員（アラスカ州・共和党）は、民主党のアリゼ・ガルビン氏の36％に対して、同地区で約64％の票を獲得しているため、90歳代になっても十分に活躍できるでしょう。 世論調査では約５０％の支持が報告されています。 彼は1973年以来、現在の役職に就いており、衆議院で最も長く奉仕している共和党員となっています。

上院

上院の多数派リーダーを務めてきたミッチ・マコネル上院議員（ケンタッキー州・共和党）は、実は米国史上最も長く務めてきた上院議員の一人です。 1984年に初当選した彼は、35年のキャリアを持ち、今では民主党の挑戦者エイミー・マクグラス氏に勝利し、我々は6年間は彼の周りにいることが保証されています。

比較のためにご紹介すると、マコネル氏の仲間である、ケンタッキー州のランド・ポール上院議員は57歳で、2011年から務めています。

78歳のマコネル氏は、少なくとも84歳までは議席を維持することになります。

チャック・グラスリー上院議員（アイオワ州選出）とパトリック・リーヒー議員（バーモント州選出）は、それぞれ87歳と80歳で、100年近くにわたる米国上院議員の中でも、最も長く務めている議員の一人です。 しかしこの二人は、2022年までは再選はありません。

85歳のジム・インホーフェ氏（オクラホマ州・共和党）も63％の得票率で当選しました。 1994年の当選以来、獲得し続けている議席を維持するでしょう。

スーザン・コリンズ上院議員（メイン州・共和党）は、民主党のサラ・ギデオン氏という潤沢な選挙費用を準備した挑戦者に直面していましたが、彼女の勝利が予想されています。 コリンズ氏(67)は 1997年以来、自席を保持しており、マコーネル氏のように、今ではさらに6年を確保している可能性が高いです。

変化の時

多くの議員は典型的な定年まで役職についていることをよそに、近年は少なくとも多くの有権者が、より若くて多様性のある候補者を好む傾向を示しています。 民主党はより過激なリベラル派の選出に踏み切っており、その中には2018年に29歳という史上最年少で下院議員に選出されたアレキサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員（ニューヨーク・民主党）も含まれています。 彼女は火曜日の夜に再選を勝ち取りました。

一方、共和党員は、テキサス州で再選を勝ち取ったばかりの36歳である元海軍特殊部隊員、ダン・クレンショウ下院議員（テキサス州・共和党）のように、政治以外の経験を持つリバタリアン志向の共和党員に目を向けるようになりました。

これらの候補者や他の候補者に同意するかどうかは問題ではありません。 彼らの成功は、何十年にもわたって政治家を務めてきた経験よりも、多様な経験を持つ若手議員への欲求が高まっていることを示しています。

しかし連邦議員となると、年齢はまだ一般的に高くなる傾向があります。 例えば、2018年の連邦議員の平均年齢は、下院が57歳、上院が62歳となっています。

しかし実際の問題は、政治家が政治家としてのキャリアを積みながら、これらの年齢を過ぎていくときです。 90歳を目前にして6年間の議席を保持している一方、諸問題を正すため、すでに何十年もの時間を費やしており、いまだにそれについて語り続けているというのは、議員当選の秘訣とは言えないでしょう。 政治家は、仕事を維持したり、権力の座にしがみついたりするために奔走するのではなく、自分たちが関わっている地域社会をより良くするアイデアのために奔走するべきです。 議会が過去の遺物で構成され、官僚機構と政党の所属に固執している限り、それは決して起こりません。 それこそ、物事は変わらないのです。

https://www.rt.com/usa/505622-pelosi-mitch-mcconnell-senate-congress-results/?fbclid=IwAR0yxTtVk7Si6QqctLzXTbQmqmz6yyvBNS7X5DaD6cK2KLFj9aPWyOh3_cE